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13 『花火の夜には人が死ぬ』

13 『花火の夜には人が死ぬ』

3 『花火の夜には人が死ぬ』  講談社ノベルズ 1995.3        

装丁 辰巳四郎

 原タイトルというか、作者が最初につけたのは『殺人打ち上げ花火』。『殺人パラドックス』のシリーズなのだから当たり前だ。コージー派ミステリを銘打たれて、この作品の運命もここにきわまってしまった。

 野崎の仕事はいったいどこに向かっているのか。直接にも間接にも、多くの親身なるご意見をいただいた。だが自分でも見えない。
ますます降り積もる顰蹙と当惑と黙殺とをかいながら、わたしの迷走はまだ開始されたばかりだった。

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