ベンヤミン、花田、トロツキーその他
ヴァルター・ベンヤミン 『ボードレール』
ベンヤミン著作集6 晶文社 1970.5
じつに多くのものがこの書物から発祥していった。
その影響は、構成のいたるとろ、行間のすみずみにまで、鮮やかな痕跡を残している。
『北米探偵小説論』増補決定版(インスクリプト)18p-32p参照
主要には、そこに引用が集中しているが、索引をみれば瞭然のように、ベンヤミンの閃きはまぎれもなく一個の導きの糸だった。




ギュスターヴ・ドレ『大鴉』 The Raven
エドガー・アラン・ポー 日夏耿之介訳
薔薇十字社 1973.3 再版
外函のみを見ると、あまりパッとしないが。
中味は、ただドレのモノクロームのイラスト、日夏訳の「大鴉」。ただそれだけの贅沢本だ。
『北米探偵小説論』増補決定版(インスクリプト)51p-66p参照

花田清輝全集二 講談社 1977.9
花田をいかにして消化し、自分のうちに取りこんだか。となると はなはだ気負ってる わりに心もとない。
未来社版の著作集においては、三度か四度、挑戦してみたが、鼻面を引き回されるのみで終わった。
柩のフタをきっちり閉じて、全集を年代順に追いかけていくことで、やっとその全身を視野におさめることができたようだ。
『北米探偵小説論』増補決定版(インスクリプト)32p-38p参照


鮎川信夫『戦中手記 詩論』 思潮社 1965.11
『鮎川信夫詩集』 現代詩文庫 思潮社 1968.4
イシュメエルよ
惨劇の終わりにはうず潮がひとつ
………
きみが見た大きな虚無はふかくぼくらをひきつける
『北米探偵小説論』増補決定版(インスクリプト)229.429p参照



レオン・トロツキー『文学と革命』 内村剛介訳 現代思潮社 トロツキー文庫 1969.5
トロツキーの著作は、じつによく出回っていた。これは普及版。
ひと昔前の出来事。急速に過去へと色褪せていく。20世紀の一エピソードか。
『ロシア革命史』 『文学と革命』 そしてアイザック・ドイッチャーの『トロツキー伝』三部作
その三点が折に触れ再読したくなる名著だ。
『北米探偵小説論』増補決定版(インスクリプト)370p-387p参照

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