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続・こうしてKINDLEペーパーバックと遊んでみた

続・こうしてKINDLEペーパーバックと遊んでみた

 第二日目(何日か歯抜けに飛んだ第二日目)。電子本を出して、ペーパーバック版にも挑戦した体験者が、その製作記を書いているサイトを探し、それらをじっくり、謙虚に学習する。3つほどあった。
 なるほど、執筆に匹敵するほどの労力が要求されるのだな。
 納得した。
 一ヶ月とはいわないまでも、最低一週間はかかるだろう。
 オモテはクソ暑く、高齢者は外に出るな、と自治体からのお達しが公園の拡声器から流れてくる。
 条件としては絶好じゃないか。

 10年前のノートを引き出してくる。
 不審なことに、元になった Epub のファイルがどこにも見当たらないデジタル本が「一冊」があった。 Epub ファイルがなければ、そもそも電子出版できていない。電子出版物があるということは、俺のローカル・マシンに Epub ファイルが確実に存在したことを意味する。もちろん、そうだ。
 それが、いくら探してもないのだから。
 保存したつもりが、されていなかった。あるいはーー。どこかとんでもないフォルダに間違って放りこんでいるか。後者の場合は、ファイル名がどうも特定しかねるので、検索を走らせてもヒットしてくる保証がほとんど期待できない。
 行方不明は一冊のみ。一冊のみといっても、これだけで全体的な士気が瞬時にしてしぼんでしまうには充分すぎるネガティヴな引力なのだった。

 それにしても、WORDサマの「進化」には、あらためて呆れかえった。頼んでないことを勝手にする。過保護の教育ママさながらの、「執筆」支援機能が満載されているではないか。
 自動保存なんて頼んでないぞ。と思ったら、保存ファイルが知らんうちにクラウドへ跳んでいくシステムになっている。自分のローカル・マシンは、データ・アーカイヴとしては、その下位になる。自分のマシンに保存するのは、手動でやれってこと。なんだ、こりゃ。クラウドとは、あの目ざわりなone driveのことみたいだ。
 俺は、one driveなんか、PCを買った最初から、即ゴミ箱行きにしてる。存在しないはずのone driveに自動的に保存されるファイルは、幽霊ファイルじゃないのか。

 呆れていても、作業はすすまない。
 表紙をつくることにする。デジタル版とは、まったくちがう。
 まず、cavana の使い方がわからんかった。これは、「ビギナー」用の懇切丁寧なサイトを参考にしなければ、とても歯が立たなかったろう。感謝である。
 こうして、第何日目かの行程がつつがなく消化できた。

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