×

エラー三連発でスリー・アウト

エラー三連発でスリー・アウト

更新日記某月某日。昨日のつづき。明日は来るのか、はたして。

 一頁ずつ、つくる。つくり直す
 その作業じたいに変わりはない。
 「タテ中ヨコ」とか「ルビ」とか「傍点」とかのやり方など、きれいにアタマから蒸発していたのを、再活性化させる。そのくらいの勤勉さなら、まだ健在だ。ところが……。

 表紙はべつにして。
 電子本とのちがいは、いちばん大きいものは、目次のあつかいだろう。電子本であれば、目次とは、頁リンクのことだから、編集ソフトの作業になる。つまり、製作者の手間はいらない。10年前のことを思い出しても、何か特別に手間取ったという憶えがない。
 けれども、ペーパーバック版とは、アナログに変換されたうえでユーザーに購入される「モノ」なのだ。目次をつけなければいけない。きちんと割り付けした頁立てをつくり、そこに本文頁数のノンブルをつけなければいけない。いうと簡単に聞こえるかもしれんが、こんなにも面倒くさい作業だとは知らなかった。
 或る一冊では、目次が4ページも占め、これを確定するのに、四日も要した。

 表紙は表紙で、またまた。
 ともかく審査がきびしい。1.6ミリくらいの誤差でも、容赦なくエラーではねてくる。これを微調整しないと、まったく前に進まない。
 途はまだまだ遥かに遠い。
 ってな感じで第何日目(中断は勘定に入れていない)の陽は、こうして暮れたのだ。

コメントを送信