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フィルポッツの短編6篇

フィルポッツの短編6篇

フィルポッツの短編6篇

武藤崇恵訳 創元推理文庫 2023.11.30
 初訳と既訳の新訳が3篇ずつ。
 表題作「孔雀屋敷」は未知だったが、これが凄い。
 これぞ、フィルポッツ。
 他の既訳「三人の死体」「鉄のパイナップル」については、『快楽の仏蘭西探偵』の235-239Pに書いた。
 「孔雀屋敷」を読みながら、バルザック「グランド・ブルテーシュ奇譚」を想起せずにはいられなかった。
 幻影をこのように描けること、しかもそれをミステリの定型に調和させて読ませてしまうこと。驚くのは、このフィルポッツの筆力の大胆さだ。

更新日記2023.11.24

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